部内の実装設計力向上を目的として、2016/11 から(大体)毎週1回のペースで「オブジェクト指向設計実践ガイド」の輪読会を開催して、2017/02/06 に完了した。
売り上げランキング: 6,471
弊部は主に分析基盤の運用とアナリストのサポートをする部署であるため、実装力を身につける機会が少ないメンバが多い。 そのようなメンバ、特に新卒の頃から弊部に所属している若手にとって、設計について考えることは良い機会になったようだ。
オブジェクト指向を教えるにあたって、どの本が良いのかずっと悩んでいたのだが、2016/09に発売されたこの本をさらっと読んでみて良さそうと思ったので、この本を取り上げてみた。 結果としてこの本は良かったと思う。自分の経験からも同意できる内容が多く、基礎として教えるのに良い本であった。(とはいえ、細部まで全て同意できるわけではなかったので、輪読会中の補足は必要だったが...)
最後に、あえて一つ心に残ったものを取り上げると1章の「完全で正確に仕様を満たしており、永久に変化しないアプリケーションであれば設計を気にする必要はない。」という文になる。言い切っているのが面白かったし、変更への対処こそが設計が重要な理由だと述べていて、なるほど確かにと思わされた。